Categories: 丹波春秋

働く

 朝ドラ「ひよっこ」を楽しみに見ている。集団就職で地方から東京へ出た少女が主人公。工場で働く彼女は、低賃金なのに貧しく生活の苦しい実家に給料の多くを仕送りする。家族のために少しでも役立ちたい。家族に喜んでもらいたいと思うからだ。▼国語学者の金田一春彦氏によると、英語で、働くことをいう「work」には勉強することも含まれるが、日本では勉強を「働く」とは言わない。「自分のために何かをすることではなく、何かほかの人の利益になること。金を稼いでくるとか家事をするのが『働く』である」という。▼家族のため、大きくは社会全体のために行動すること。それが働くである。思想家の内田樹氏は、「自己を供物として捧げるということは、人間に深い感動をもたらす経験である」とする。働くとは、人のために自分を捧げること。そこに生きがいを感じるのが人間の本来の姿なのだろう。▼それが今は崩れかかっているのか、地元の知り合いの会社経営者がこぼしていた。よく働いてくれる男性の非正規社員に正社員にならないかと声をかけると、断られたという。理由は身軽でいられなくなるから。彼にとって、働くとはどこまでも自分のためなのだろう。▼明日5日から、働く世界を中学2年生が垣間見るトライやるが始まる。 (Y)

Share

Recent Posts

  • お出かけ

ロシア・丹波の作品展示 10月27―30日、春日で美術工芸展

 まちの名前が似ている両市の民間交流を進…

28分 ago
  • ニュース
  • 丹波市

「MINERVA-Ⅱ1」開発チームに参加 足立忠司さん(上)

 地球から2億8000万キロ離れた位置に…

29分 ago
  • お出かけ

農地の活用考える 11月16日、篠山市でシンポジウム

 「ひょうごの農地有効活用シンポジウム」…

29分 ago
  • ニュース
  • 丹波市

いが栗投げに笑顔 氷上で味覚まつり

 兵庫県丹波市の氷上町三方公民館で10月…

1日 ago
  • お出かけ

節目の10回 GOGOフェスタ よさこい、イベントなど盛大に 10月28日

 「丹波GO!GO!フェスタ」(同実行委…

1日 ago
  • ニュース
  • 篠山市

今では幻の「ウナギ」を追え! 小学生の調査研究に「科学賞」/兵庫・篠山市

 兵庫県篠山市内の小学生の自由研究を表彰…

2日 ago