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「市名変更に」 匿名で篠山市に1億円寄付

市に対して1億円の寄付があったことを発表する酒井市長ら=兵庫県篠山市北新町で

 篠山市の市名を「丹波篠山市」にする市名変更問題に絡み、篠山市は12月25日、市名変更にかかる経費として、匿名で市に対して1億円の寄付があったと発表した。市名を変更した場合の費用として、市は行政関連だけで6550万円が必要になると試算しており、今回の寄付で賄える格好。変更に反対する人からは、費用面での問題提起も起きており、酒井隆明市長は、「大金で非常に驚いているし、責任を感じている。頂いた寄付でお金がかかるという議論はなくなるので、純粋に『篠山』で行くか、『丹波篠山』にするかの議論を進めていきたい」とした。

 酒井市長によると、今月19日に市長に対して市名変更する際の経費分として寄付の申し入れがあり、22日に寄付者からのメッセージとともに市の口座に入金された。メッセージでは、「このたびのふるさと納税は、『丹波篠山市』への市名変更にお使い願います。篠山市民の皆様が心をひとつに、ますますのご発展をお祈りいたします」とあり、金額とメッセージ以外は一切公表しないことを希望したという。

 市名変更を巡っては、旧氷上郡が「丹波市」となったことによる混同や、丹波ブランドの振興から、2009年に市議会で一般質問が出されるなど議論が行われていたが、当時は、「財政難の中にあって時期尚早」としていったん、議論が収束した。しかし、今年2月に商工会やJA、観光協会などが市に対して変更の要望書を提出したことから再燃。賛成派は市民の署名約8400人分を市長らに提出する一方、反対、現状維持派が会を結成したり、住民投票を求める動きも出た。

 そんな中、市は市役所などの公共施設の銘板改修や、コンピューターシステムの改修など行政関連の費用で6550万円が必要になると試算。反対派からは、「財政難は変わっていない」として問題視する声も上がっていた。

 25日に記者会見した酒井市長は、寄付者が「費用のために議論が進んでいないことを慮っていただいていた」と言い、「寄付によって議論が解決するわけではないし、今後も市民の思いを一つにしていくという姿勢に変わりはないが、『費用がかかる』という問題はクリアできたと思う」とした。

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