応仁の乱

2017.12.11
未―コラム記者ノート

 「人の世むなし(1467)」の語呂合わせで覚えた「応仁の乱」から、今年で550年になるらしい。
学生時代に習ったはずだが、勃発から約11年も続いて京都市街が壊滅状態になった大乱だったにもかかわらず、うろ覚えだ。

 歴史を学ぶとき、史実に基づいて書かれた小説や漫画を読む方が、大まかなことは理解しやすいと思う。「マニアックなマンガだなぁー」と思いながら、本屋に並んでいた石ノ森章太郎が作画を担当した「日本の歴史」(中央公論新社)シリーズの「王法・仏法の破滅―応仁の乱」を手に取った。後半に出てくるページに思わず目を見張った。

 マンガには応仁の乱終結後、混乱した国内の姿も描かれていて、各地で発生した領主に対する一揆の例として、「丹波国・黒井城」の一揆が紹介されていた。ほんの数ページで詳しい内容はまったく分からなかったが、地元の名前が出てきたことに驚いた。

 黒井城の場合、赤井(荻野)直正らがかかわる「丹波平定戦」など戦国時代の合戦は有名だが、そこに至る前段階にもドラマはあったのかもしれない。詳しい人に聞いてみようと思う。(田畑知也)

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