Categories: 記者ノートコラム

「明智がなぁ」

 2020年の大河ドラマが戦国武将・明智光秀を主人公にした「麒麟がくる」に決まったというニュースに触れ、6年前に亡くなった祖母の懐かしい声がよみがえった。

 「明智がなぁ、丹波に攻めてきた時にな、暗かったさかいに寺を焼いて明かりにしたらしいわ。近所のもんからしたら、自分らの寺を燃やされたんやさかい、かなんかったやろうなぁ」

 光秀と言えば本能寺の変を起こし、主君の信長を討った悪者という印象があるが、実家の京丹波町も含めて、丹波地域でもやはり、郷里の破壊者として「光秀憎し」という当事者意識が残っている。

 一方、光秀の子孫、明智憲三郎氏が執筆した「本能寺の変 四二七年目の真実」を数年前に読んだ。そこには当時の状況が、実直な光秀を本能寺の変へと追い込んでいった様子が描かれており、悪者にならざるを得なかったとされていた。

 そして決まった大河。丹波が攻められている場面は心が痛むのか。その時の光秀の心情はどう描かれるのか。今から楽しみだ。できれば、時代劇好きだった祖母と一緒に見たかった。(森田靖久)

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