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気負い

 先日、青垣短歌会が合同歌集「六人集」を発刊された。会員6人の平均年齢が87歳と聞いて、大きな声を上げて驚いた。
「記者さんビックリしとってやで」とほほ笑むみなさんはお元気そうでとてもそんな年齢には見えなかった。

 短歌を始めたのが70代という方が多く、舌を巻いた。失礼ながら、「一大決心をされたんでしょう」と水を向けたところ、「別に。そんなに難しく考えてへんかった」「傑作を作ろうと思うからや」と言われた。自然体だから、始められたし、長く続けることもできたんだと思った。

 丹波市俳句協会の関係者を取材した際、「記者さんも俳句詠んだら?」と勧められたことが頭の片隅に残っていて、出来心で歳時記を買った。知人が営む古書店に注文したところ、期待していた持ち運べるコンパクトなものではなく、5冊セットの立派な本が届いた。ひるんでしまい、いまだ一句も詠めてはいない。「歳時記がかさばり過ぎて」と自分で自分に言い訳をしているが、実は「作るなら傑作を」と、気負っていることが詠めない最大の理由だ。1作目ができるのはいつの事やら…(足立智和)

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