丹波市初の観光専門員・野原さんに聞く


写真・丹波市初めての観光専門員として採用された野原正章さん=丹波市役所山南支所で

道の駅但馬のまほろば(朝来市)で店長を務め、同施設を年商10億円、近畿の道の駅の雄に育てるのに貢献し、今年度丹波市初の観光専門員に採用された野
原正章さん(47)。使命は、観光拠点化する市柏原支所の中身の検討で、山南庁舎の恐竜・観光振興課で勤務している。野原さんに、これまでの経験を踏まえ、丹波市の観光について聞いた。

 

――どういう経緯で丹波市に

和歌山市出身で、和歌山県の外郭団体で観光を担当した後、7年間和歌山マリーナシティーに出向した。その後、和歌山城前の4階建てビルに県のアンテナショップを立ち上げた。行政としての仕事の進め方、民間の数字の組み立て方を学んだ自分は世間からどう点数をつけられるのかと、支配人・副支配人を全国公募した但馬のまほろばで、店長に採用された。2007年から昨年末まで勤務し、縁あって丹波市に採用された。

 

――まほろばではどんなことに取り組んだ

直売所、みやげ物の販売を担当した。物品の販売を先行させ、「全国に名を馳す道の駅に」との事業拡張を統括した。仕入れた商品を売るのでなく、開発商品を並べることに力を入れた。年間1万個を売る看板商品に育った「岩津ネギラー油」はそのひとつだ。また、野菜の加工品を例えば百貨店やスーパーに売り込む外販事業にも力を注いだ。送り込んだ商品が宣伝になり、まほろばを訪れる旅のきっかけになった。

 

――まほろば勤務時に丹波をどう見ていた

食材は但馬も負けていないが、客の認知度は丹波の方が高かった。地域がブランド化している。同じ物を並べると名前で丹波が選ばれるので、丹波に負けず朝来市の品物が売れるよう、
配置を工夫した。

 

――経験を観光拠点にどう生かす

これまでは一貫して現場のプレイヤーだった。今度はコーディネーターという立場。柏原の観光拠点施設に集客を図り、6町に観光客をつなげる政策をコーディネートする。拠点施設は『お客さんが目指して足を運んでくれる』という位置づけにしなければならず、そのためには引きつけるもの、そこにしかないものが必要。観光客のニーズが多様化する中、よそと差別化したものをまちの中にどれだけ落とし込めるか。その創意工夫が客をひきつける。例えば旧6町にちなみ、6種類の味が異なるアイスやコーヒーを用意するといったことが考えられる。主人公は地域住民だ。一緒に関わり、納得感がある観光拠点にしていきたい。地元の人が日常的に使えることも大切だ。