息子の遺体頭部にレジ袋 氷上の両親が葬儀会社を提訴


昨年10月に亡くなった息子が司法解剖後、遺体頭部にコンビニのレジ袋をかぶせられていたことで精神的苦痛を受けたなどとして、氷上町内に住む両親が5月21日、遺体の処置を行った神戸市の葬儀会社「平安」を神戸地裁に提訴した。

訴えたのは、生後5カ月で息子の正弥君を亡くした北野正己さん(40)、恵さん(36)夫妻。慰謝料220万円を求めている。

正弥君が亡くなったのは昨年10月4日未明。神戸市内で司法解剖され、翌5日の夕方に丹波署で夫妻に引き渡された。解剖前きれいだった正弥君の顔は、包帯でぐるぐる巻きにされた上、テープできつくしめられていた。赤くパンパンに顔が腫れていることを不びんに思った恵さんが、ゆるめて巻き直そうと包帯を外したところ、頭部を覆うレジ袋が露わになった。謝罪に訪れた同社の社員は体液が漏れるのを防ぐためと説明したという。

恵さんによると、経緯を同社とやり取りをする中で、レジ袋の入手元を「同業他社」との説明があったという。夫妻は、「業界では常態化していたのでは」と考えるようになり、遺体の扱いを尊厳あるものに改めてもらいたいと提訴に踏み切った。

丹波新聞社の取材に恵さんは「『他社から入手』は、自社の責任を軽くしようと考えて言ったことなのか、事実なのか判然としないが、いずれにしても納得できない。亡くなった人を仏様として手を合わすのが日本人の感覚。こんな事態が二度と繰り返されないように扱いを考えてほしい」と訴えた。