美しいバラ園支える人々

2018.05.12
未―コラム記者ノート

 柏原のまちなかでバラが見ごろを迎えた。国道176号線の本町交差点、柏原駅前のけやき公園、柏原自治会館駐車場、JA丹波ひかみ柏原支店南側の4カ所には花壇が設けられ、見事なバラが咲き誇っている。これまでもバラがたくさん咲いているなあと思ってはいたが、今年のバラは少し違って見える。バラ園の管理をしている荻野敦さんを取材したからだ。

 荻野さんが、柏原まちづくり協議会の副会長(現会長)だった10年ほど前、3人の発起人のひとりとして、丹波市観光協会柏原支部と同協議会の有志7人ほどでバラを植える活動を始めた。2年前からは住民で結成された「かいバラ友の会」とともに施肥やせん定、草引き、消毒、つるの誘引などを行っている。その成果として美しいバラ園になっている。バラは害虫がつきやすく管理が難しいという。世話をする人がいるからこその風景なのだと思う。その風景を美しいと思った人がさらに活動を広げる。

 人が風景をつくり、風景が人をつくる。今年は「丹波の森づくり」30周年。人と自然の関わりを考えたい。(坂井謙介)

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