動物学者が冒険長編 河合雅雄さん「ドエクル探検隊」/兵庫・篠山市


写真・「ドエクル探検隊」を手にする河合雅雄さん=兵庫県篠山市乾新町で

 兵庫県篠山市在住の動物学者で、京都大名誉教授の河合雅雄さん(94)が、「草山万兎」のペンネームで「ドエクル探検隊」という少年少女向けの小説を、福音館書店から発刊した。730ぺージ以上に渡る長編で定価3500円+税。

 「ドエクル」は、1万1千年前まで南アメリカに生息した体長4㍍以上の巨大なアルマジロの仲間「ドエディクルス」の略。昭和10年に小学校を卒業したばかりの、「笹川町」に住む主人公、竜二とさゆりが、動物と話ができる不思議な博士、風おじさんに誘われ、南米ペルーに大昔にあったナスカ帝国へ、まだ生存しているかもしれないドエディクルスを探しに自前の船で出かけるという話。

 挿絵を手塚治虫文化賞受賞などで知られる漫画家の松本大洋氏が担当。あとがきでは「飢餓状態の動物達が苦しむ場面では、人間の世界でいっこうにやむことにない戦争という愚かしい営為が重なって、書きながら胸が締め付けられた」と結んでいる。少年だけでなく大人も考え込まされる内容になっている。

(詳細は丹波市版6月24日号)