「麒麟がくる」

2018.06.03
未―コラム記者ノート

2020年放映のNHK大河ドラマのタイトルは「麒麟がくる」。「そもそも麒麟と光秀はどう関係しているのか」と読者から問い合わせがあった。

NHKの広報資料によると「麒麟は王が仁のある政治を行う時に必ず現れるという聖なる獣。応仁の乱後の荒廃した世を立て直し、民を飢えや戦乱の苦しみから解放してくれるのは誰なのか。麒麟はいつ来るのか?」と企画意図に示されている。

応仁の乱や室町幕府の崩壊など古い体制が崩れ、若き信長、秀吉、光秀、家康がどのような志を抱き、世の中を変革しようとしたのか、先の読めない現代と通じる。大河ドラマ放映決定をもっとアピールすべきという声もある。麒麟は幸福をもたらす動物。「皆さん頭上に麒麟が来ますよ。大河とともに」と横断幕でアピールするのも面白い。

丹波攻めに苦労した光秀。信長に「丹波を平定しなければ、天下統一は無理」と思わわせた丹波の魅力を掘り下げ、地域を活気づけるきっかけにしたい。歴史を勉強したいという人も増えてほしい。「それぞれの幸せ求め初夏の風」。(臼井 学)

関連記事