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その名も「借金なし」 レア大豆で豆腐、月1度60丁のみ販売/兵庫・丹波市

写真・「借金なし」を使った豆腐を販売している藤田さん=2018年7月20日午後7時26分、兵庫県丹波市市島町上垣で

「おばちゃんの店」だけで販売

 有機栽培で育てた「借金なし」というユニークな品種名の大豆で作った豆腐を、兵庫県丹波市市島町上垣の飲食店「おばちゃんの店」(藤田洋子さん経営)が提供し、人気を集めている。同店でしか買えないうえに入荷は月に1度、60丁のみのレア商品。濃厚な甘味が客を引き付けており、毎月の入荷を心待ちにするファンがいる。

 「借金なし」は、大正時代から埼玉県秩父地方で栽培されてきた在来種。借金を返し終えるほど、鈴なりに実をつける収量の多さが名の由来という。

 藤田さんの知人で、同市内で有機農業を営む男性(66)が、本場・埼玉の知人から種を譲り受け、7年ほど前から栽培を始めた。土壌分析を行うなどバランスの良い土づくりに励み、良質の有機「借金なし」が収穫できるようになった。

 加工は、無農薬の国産大豆を使った豆腐を作る「まるしん豆富店」(大阪市)が担い、柔らかく滑らかな舌触りの「すくい豆腐」にした。

 原材料が高価な上、天然にがりを使い、水道水や消泡剤を使わないこだわりの製法のため、売値は1丁400円と高め。藤田さんの利益はほとんどないという。

 原料の「借金なし」を納入するのもこの男性1人で、まとまった量が確保できないため、月1回「おばちゃんの店」のために作り、同店のみで販売している。

 

借金返し終わった人も来店

 おいしい食べ方は「豆腐の甘さを引き立てる塩のみ。ネギやしょうゆは邪魔」と藤田さん。「味が良いので、ファンがいる。わざわざ、『借金を返し終わったので食べたい』と来店した人もあった」とネーミングのユニークさも人気の一つになっているという。

 まるしん豆富店の鯰田伸太郎代表は、「素材とうちのこだわりの製法がマッチしている。値段でなく味、中身を見てほしい。一丁一丁、丁寧に作っている。料理のプロやオーガニック志向の方に特におすすめ」と話している。

 入荷は毎月第3水曜。8月は16日。

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