議会と住民投票


 先日の篠山市議会。市名変更について住民投票を求める請願書が不採択となった。議論を聞いて疑問に感じたのは市名変更云々ではなかった。

 反対した数人の議員が、住民投票条例そのものを、「イコール議会不要」といった論調で討論した。「民主主義の根幹を揺るがす」「市民の対立を生む」とも。

 議員は住民の代表だ。課題は議会が判断をくだすべきだと思う。ある議員の言葉を借りれば、「そのために給料をもらっているのだから」。

 だが、篠山には住民投票という“市政への窓口”がある。5年前に市が作り、議会が認めたものだ。
 だからこそだ。議員のみなさん。そんなふうに思っている条例ならば、発議して廃止すればいいのでは? 条例の根拠が自治基本条例にあり、廃止が難しいのならば、修正して「常設型」から「個別型」にしては。窓口を開くのも閉じるのも、議会にはできるのではないか。

 そんなことを思ったほど、まるで今まさに住民投票条例が議案として上がっているような錯覚を覚える討論だった。(森田靖久)