住民投票へ署名スタート 市名変更問題巡り


 兵庫県篠山市の市名を「丹波篠山市」にしようとする市名変更問題を巡って9日朝、市民有志でつくる団体「市名の名付け親になろう会」の小寺恵美代表(35)が同市役所を訪れ、市の条例に則った住民投票の実施請求書を提出した。同日午後にも、同市初となる住民投票の請求に必要な署名活動がスタートする。

 先月28日に結成された同会は、市名の変更の賛否にかかわらず、「市名は、市長と議会だけで決めるのではなく、市民みんなで考える問題」として住民投票の実施を求めている。

 住民からの住民投票請求に必要な署名数は市内の有権者の5分の1で、現在、約7100人。同会では1万人を目標に掲げる。

 市内26カ所に常設の署名所を設置。また、約240人の協力者が各地区を回り、戸別訪問をして署名への協力を呼び掛けるという。

 署名活動ができる期間は9月9日までの1カ月。期間内に必要な署名数が集まった場合、市長は住民投票を実施しなければならない。

 市名変更問題を巡っては、今月1日、篠山市として「元号が変わる来年5月1日のタイミングで、丹波篠山市へ変更する意思を決めた」と発表し、議会への変更条例の提案に向けて準備を進めていた段階。一方、同会が結成され、住民投票の動きがあることについて、酒井隆明市長は6日、「動きは見守るが、待つにも限度がある。10日までに署名活動が始まらない場合は、速やかに臨時議会の招集し、議案を提出する」との考えを表明していた。

 小寺代表は、「市名変更に賛成、反対ではなく、中立の立場。市民一人ひとりの意見を聞いてもらうために住民投票を実現させたい」と話した。