台風20号 各地で被害 丹波地域


台風20号が8月23日から24日にかけて兵庫県を縦断した影響で、丹波地域でも強風による被害が出た。

【丹波市】史上最大風速28・3メートル 神木折れ石龕寺本堂破損

写真・折れたコウヨウザンの大木が直撃し、屋根が大きな被害を受けた石龕寺の毘沙門堂=兵庫県丹波市山南町岩屋で

 台風20号の接近により、柏原で8月24日午前零時29分、最大瞬間風速28・3メートルを観測した。2008年3月の観測開始以来、最大。山南町岩屋の石龕寺では、強風で折れたご神木のコウヨウザンの大木が本堂の毘沙門堂の屋根を直撃、玄関の唐破風が大破。枝が屋根を突き破った。

 折れたご神木は、県の郷土記念物。樹齢約300年で、幹周り3・8メートル、樹高34メートルと最大。地上20メートルほどの位置で枝分かれしており、強風で揺すられ、上部が折れたと見られる。折れた枝は長さ約10メートル、幹の直径が約60センチあった。

 柏原では柏原八幡神社境内の高さ約20メートルのヒノキが約10メートル部分から折れ、国指定文化財の本殿横に倒れた。本殿に大きな影響はなかった。
 23日午後10時から雨が降り始め、24日午前1時に時間雨量38・5ミリの強い雨を観測。雨が上がった午前4時までの雨量は106ミリだった。

 この風で、風圧で急に閉まった家のドアで50歳代の女性が前額部の軽傷を負った。

 37カ所で倒木があり、市道上田喜多線の峠部分(同市市島町上田)などが通行止めになった。春日町栢野公民館のガラスが強風で破損、同町東中の倉庫の屋根が飛ぶなど、家屋の一部損壊は18件。学校施設16校で雨漏りなどがあった。

 

【篠山市】最大瞬間風速32・0メートル 停電で断水も発生

写真・台風の猛烈な風により、屋根の一部が吹き飛んだ民家=兵庫県篠山市草野で

 台風20号が23日から24日にかけて兵庫県を縦断した影響で、丹波地域でも強風による被害が出た。篠山市消防本部によると、本部がある同市北で24日午前零時48分に最大瞬間風速32・0メートルを観測。市内各地で屋根が破損したり、停電が続くなどした。この台風による直接的なけが人はなかった。

 市道岩崎東吹線が電柱の倒壊で一時通行止めになった。また、停電が各地で発生。関西電力によると、一時約1160軒に影響が出た。

 停電により、畑井浄水場と佐倉加圧所が停止。大谷、鷲尾、知足、丸山の64世帯、日置校区の714世帯が断水した。

 草野では、離れの屋根の一部が野地板ごと吹き飛ばされる被害があった。家人によると、24日深夜零時ごろ、「ものすごい風の音がした」。しばらくすると、1階天井から「尋常ではない雨漏りが始まった」ため、原因を探ろうと2階に上がると、瓦や屋根材らしき木屑が散乱。見上げると屋根が抜け落ちていた。

 公共施設でも、味間ふれあい館などの屋根に損壊があった。