新しい相棒

2018.08.30
記者ノート

 カメラを新調した。入社以来5年半、雨の日も風の日も肌身離さず携えてきた〝相棒〟が、ずいぶんくたびれてしまったからだ。いたるところに傷が刻まれ、ボディにプリントされた文字も消えかかっている。

 丹波市中学校総体の軟式野球決勝戦の取材中、突然シャッターが切れなくなった。正確には、シャッターボタンをかなり力強く押し込まないと反応しなくなった。さらに言うと、力強く押しても5回に1回くらいしかシャッターが切れなくなった。

 真夏なのに冷たい汗をかいた。「どうする、どうする…」。なぜか一時的にカメラが復活して事なきを得たが、胃がギューっと収縮した。

 これまでのシャッター回数をあの手この手で調べようとしたが、専門業者に送らないとわからないと言われたのであきらめた。数万回だろうか。インターネット情報を信じるなら、使っていたカメラのシャッター耐久回数は5万回とある。たぶん、軽く超えているだろう。

 さて新しい相棒。搭載されている機能をすべて駆使できるほどに使いこなしたい。(田畑知也)

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