ミツバチがボール状に 巣追われた群れか/兵庫・篠山市


写真・セイヨウミツバチと思われるかたまり=2018年9月5日午前9時46分、兵庫県篠山市高屋で

 兵庫県篠山市高屋の利根滉章(ひろふみ)さん宅の庭先で、セイヨウミツバチと思われるハチの集団が出現。庭木のキンモクセイの枝先におびただしい数のミツバチが集まり、ソフトボール大の球形をかたちづくっている。

 同県立「人と自然の博物館」の橋本佳明主任研究員によると、「何らかの原因で巣を追われた群れが、新しい巣を探すため一時待機している状態にあるのでは」と推測し、「このかたまりの中に女王バチもいるはず。働きバチが周囲を偵察し、新しいすみ家を見つけるとそちらに移動するため、やがてこの場所からはいなくなる」と説明する。

 滉章さんの母、昭子さん(74)が4日早朝に発見。「この黒いかたまりは何」とのぞき込んでみると、無数のミツバチのかたまりだった。「ここに嫁いで54年。こんな現象を見たのは初めて」と目を丸くしている。

 この日は台風21号が篠山市に接近する予報が出ており、午後から予報通りに暴風雨が吹き荒れた。昭子さんは「ハチが激しい雨や風にやられてしまわないか心配で」と室内から様子を見守った。ハチたちは、まったく身じろぎもせず、じっと風雨に耐えていたという。

 台風一過の翌5日、あたたかい日差しを浴びたミツバチの集団は、いっときもじっとせず、もぞもぞと動き回り、ひっきりなしに飛び去っては再び舞い戻ってくる、といった行動を繰り返していた。

 昭子さんは「これからどこへ飛んでいくのやら。かたまりの中心は一体どうなっているのかしら」と興味深げに眺めていた。