アジア大会競泳メダリスト 溝畑樹蘭さん 五輪への思い語る

2018.09.24
ニュース丹波篠山市地域

アジア大会を振り返り、五輪への思いを語る溝畑さん=篠山市北新町で

今年8月のパンパシフィック水泳選手権大会、アジア大会の男子4×100メートルフリーリレーでメダルを獲得した篠山市出身で、明治大学2回生の溝畑樹蘭さん(20)。12日、篠山市役所を表敬訪問し、大会を振り返るとともに、今後の目標を語った。

日本は先行逃げ切りのレースをしようとしていたので、タイムの速い者順というかたちで、他の選手やコーチと話し合いながらではあるが、早い段階でアンカーを務めることは決まっていた。

アジア大会では、よい緊張感を持って臨むことができた。先輩たちがリードを保ってくれたこともあり、絶対に逃げ切るぞという気持ちで臨み、また逃げ切れる自信もあった。優勝し、他の3人の選手と握手を交わした瞬間が何よりうれしかった。アジア大会前のパンパシフィックは自国開催ということもあり、歓声がすごくてとても緊張したが、調子もよく、そのままアジア大会に臨めたのがよかった。

200メートル個人メドレーで五輪へという気持ちでやってきたが、世界と戦っていく上では、リレーでも得るものはあり、経験になる。個人種目と『リレーでも』というのが新たな決意だ。

幼い頃から五輪が夢だった。心のどこかでは無理だろうなと思っていたが、幼い頃の夢が目標に変わり始めている。個人種目で日本のトップにいる萩野公介さん、瀬戸大也さんとの差は約2秒。『1年1秒』という気持ちで練習しており、東京五輪の年にギリギリ間に合わせたい。

今回は、篠山で多くの人がテレビの前で応援してくださったと聞いた。本当にうれしいことで、がんばってよかったと思っている。

今月末から始まる福井国体に兵庫県代表として出場する。少し楽しむ気持ちで、ただ自分のやることはしっかりやりたい。それが終われば少しゆっくりし、冬場の強化期間に入る。来年4月の日本選手権、7月の世界選手権に向け、1秒でもタイムが更新できればと思っている。

(みぞはた・じゅらん)
 今年8月のパンパシフィックで日本A代表に初選出。パンパシフィックで、日本は4位でゴールしたが、アメリカの失格により繰り上げで銅メダルを獲得。記録は3分12秒54で日本記録を更新。アジア大会の決勝では、3分12秒68の大会新で優勝した。報徳学園高校時代にはインターハイ200メートル個人メドレーで3連覇を達成。3年時には同種目でジュニアパンパシフィック大会で優勝、日本選手権では高校生最上位の6位に入った。5歳からマックスポーツで水泳を始める。西紀小、西紀中卒。

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