丹波篠山市場が開場 「篠山の野菜、日本中に」


開場した「丹波篠山市場」で行われた初競り=兵庫県篠山市郡家で

 合同会社「gino丹波」(林尚司代表)が運営する「丹波篠山市場」が1日、丹波県民局篠山庁舎の倉庫の一部で開場した。開場式が開かれたほか、さっそく初競りが行われ、さまざまな地場産野菜に加えて、松茸も登場。復活した競り人の威勢の良い掛け声が会場に響いていた。

 市場を巡っては、今年3月に地方卸売市場「篠山魚市場」が閉場。その後、仲買人や農業者、小売業者らが市場再開に向けて準備を進め、同社が経営することになった。

 市もバックアップし、保冷車や冷蔵庫などの購入費や1年間の運営経費約950万円(運営経費は半年ずつ)を補助した。

 新市場は、出荷登録者157人、仲買人35人で船出した。庁舎の倉庫は来年3月までの利用となっており、4月以降は別の場所に移る予定。

 初競りには黒枝豆の早生や栗、松茸などの特産のほか、ピーマンやサツマイモ、玉ねぎなども出荷された。

 競り人は元篠山魚市場の井関利昭さんが務め、値段を提示しては、金額の後に「め、め、め、め」と言いながら競り落とす人を募った。江戸時代から続く篠山独自の掛け声も復活し、井関さんは、「久しぶりの競りで、気持ちよかった」と顔をほころばせていた。

 林代表は、「台風の翌日で心配していたが、とても良い野菜を出してもらった。これが篠山の底力だと感動している。この市場が丹波篠山のおいしい野菜を京阪神、また日本中に伝えていく拠点にしていきたい」と意気込みを語った。

 また、出荷協議会の稲川茂樹会長は、「短期間で再興できたのは多くのみなさんのおかげ。農産物の流通拠点として発展することを祈っています」と感謝した。