丹波自然友の会代表 梅垣守明さん(丹波市柏原町南多田)


人生変える人と出会う

 昨年、発足50周年を迎えた「丹波自然友の会」の代表にこのほど就任した。「丹波の自然の豊かさを知ってもらい、郷里を愛する気持ちをはぐくむ活動をしていきたい」と抱負を語る。

 35年前、勤務していた市島町の前山小学校の学校付近でタンポポに似た花がたくさん咲いていた。校長で、同友の会の会員でもあった吉見一郎さんと一緒に春日町の松山確郎さんを訪ね、帰化植物のブタナであることがわかった。松山さんは丹波の自然研究の第一人者で、同友の会の初代代表だった。「松山先生は知識が豊富なだけでなく、謙虚な方でした。植物の名前がわからない時は、『わからない』と正直に言われ、あとで調べて教えてくださった」。謙虚な姿勢に感銘を受けた。

 同友の会に入会。月1回の例会では松山さんの隣に陣取り、説明を丹念にメモした。二人でしばしば植物採集にも出かけた。「それまで自然に対する関心はあまりなかったんですが、先生との出会いで大きく人生が変わりました」。勤務した前山小、上久下小学校で子どもと一緒に地域の野草や昆虫などを観察し、記録した。

 同友の会は発足以来、月1回の例会を開催。特徴的な自然をとどめた市内外のポイントを探訪している。585回目となった3月の例会では、同友の会が1968年の発足時に初めての例会を行った鐘ヶ坂の鬼の架け橋を訪ねた。「発足50周年を迎え、原点に返ろうと企画しました。不思議なことに当日は、集合と同時に朝から降り続いていた雨があがった。松山先生に守られているような気がしました」と話す。月1回の例会を今後も続け、自然観察の記録を積み重ねていく。65歳。