山間の村で「温暖化」個人調査 毎日1時間ごとに気象測定


写真・中庭で地温を測定しノートに記録する蘆田さん。奥に見える竹囲いの中に温度計がある=2019年2月27日午後零時27分、兵庫県丹波市市島町下竹田で

 兵庫県丹波市市島町の蘆田高志さん(51)が、日中の気温や水温、地温、湿度、気圧を毎日測定し、ノートにまとめている。中でも気温、水温、地温はグラフ化して日々の推移をチェックし、記録を蓄積。蘆田さんは「涼しい山間の地域での測定だが、気温は上がっている。夏場は人間の感覚だと『去年と同じくらいの暑さ』と感じても、記録することで、数値で違いを確認できる」と話している。

 

気温、水温、地温、湿度、気圧…ノートに記入

写真・蘆田さんのノート。測定項目の一部はグラフ化し、見やすくしている

 2011年から測定を始め、日中1時間おきに測っている。気温についてはメモリー機能が付いた水銀温度計を使用しているため、特に夜間から早朝にかけ最低数値を記録する最低気温も逃さず測定している。

 各項目を測った上で、1日の最低と最高をノートに書き込む。その日の天候も記入し、さらには世界で発生した自然災害なども記し、測定数値に影響を与えているかどうかも考察している。

 報道などで温暖化が叫ばれている中、自身が暮らす地域でも同じく気温が上昇しているのか調べようと思ったのがきっかけ。当初は気温のみだったが、徐々に測定項目を増加。気温上昇が作物栽培にも影響を与えると考え測り始めた地温は、直射日光が当たらない場所での測定をと、自分で竹囲いをこしらえ設置した中庭で測っている。

 蘆田さんの測定では、今年2月を例にとると、最低気温が0度を下回った日はなかったという。一方で最高気温は13・9度あり、平均的に高い傾向。一昨年同期比の最高気温は11度、昨年は13・2度だった。

 魚などスーパーで買える食材を題材に、細密な鉛筆画を描き、過去には個展を開いたことがある蘆田さん。絵を描いたり、外出する時も1時間おきの測定を頭に入れて行動しているという。「ゆくゆくは記録として出版できれば」と話している。