里山の片隅に”春” 小さな花たちが彩り添える


写真・山かげの法面にひっそりと咲く「イワナシ」=2019年4月3日午後2時8分、兵庫県篠山市内で

 兵庫県篠山市東部の林縁部や田園地帯で春の到来を告げるさまざまな花が咲き、あたたかな日差しを浴びて里山の片隅に彩りを添えている。

写真・春の日差しを浴びて咲き誇る「アマナ」=2019年4月4日午後2時57分、兵庫県篠山市内で

 林縁部の法面に咲くのはツツジ科の「イワナシ」、畑の土手に見られるのはユリ科の「アマナ」。両種とも市内ではあまり見られない花だが、いずれの花にも春を待ちわびたハチやアブなどが蜜や花粉を求め、せわしなく飛び回っている。

 イワナシは、淡い紅色をした釣鐘形の花を地面にへばりつくように咲かせている。岩場に好んで生え、梨のような味のする実をつけることからこの名が付いた。実は夏に熟する。花の大きさは長さが1センチほど。

 アマナは、15センチほどに伸ばした茎の先に白い花を一つつける。球根は甘く、食べられることが名前の由来となった。

 花の少し下の部分に一対(2枚)の苞があり、3枚ある種は、近縁種で県のレッドデータブックAランクに指定されている絶滅危惧種「ヒロハノアマナ」。