「注文を間違える喫茶店」 認知症者が店員に 「間違えても温かく受け入れて」


写真・7月の開店に向けて準備を進める実行委員=2019年5月23日午後1時37分、兵庫県丹波市山南町野坂で

 認知症者やその家族が安心して地域の人たちと触れ合える場をつくろうと、兵庫県丹波市の福祉関連機関と市民有志が実行委員会をつくり、7月から数カ月に1回、「注文を間違える喫茶店『だんない』」を開く。「だんない」とは同市の方言で、「気にしない」「かまわない」という意味。認知症者が店員となって飲み物を提供し、注文などで間違いがあってもお客に温かく受け入れてもらう喫茶店をつくっていく。

 7月10日に1回目がスタート。現在、認知症者3人が店員を務める予定で、注文を取ったり、飲み物を運んだりする。コーヒーかティー、緑茶のいずれかの飲み物とせんべいのセットで200円。

 実行委員長の法橋聡さん(同市氷上町)が、「認知症の母親が主人公になって参加できる楽しい居場所があれば」と同市南部地域包括支援センターに相談。同センターの社会福祉士や保健師、同市社会福祉協議会の職員、市内の「子ども食堂」主宰者が賛同し、実行委員会を今年2月に結成した。

 地域に根差し、継続的な活動にするため、地域からの賛助金や物品の協力で運営していく計画。実行委員会は「だんないの開店で認知症への理解や出会いのすそ野が広がれば。柔らかな居場所を一緒に作りあげていただきたい」と話している。