ロボット使って授業 プログラミング楽しむ 来年から指導要領改訂


写真・ロボットプログラミングを楽しむ大山小の児童たち=2019年6月4日午前11時31分、兵庫県丹波篠山市大山新で

 兵庫県丹波篠山市立大山小学校の4―6年生30人を対象にこのほど、同校で「ITマスター」による講義と実演&体験教室「ロボットプログラミング・プログラマーになろう!」が開かれた。学習指導要領の改訂により、来年度から全国の小学校で始まるプログラミング教育に先駆け実施。児童たちは、音声を認識し、プログラムによって会話をしたり、ダンスをするなど手足を自由に動かすことができる人型ロボットを相手に、楽しみながらプログラミングの基本を学んだ。

 講師は、厚生労働省が認定する情報技術関連の技能者「ITマスター」の古池裕治さん(43)=神戸市=が務めた。

 体長約50センチの人型ロボットを4台用意し、4班に分かれて体験。古池さんは、プログラムの基本処理「順次」「分岐」「反復」について説明した後、「おはよう」としゃべらせたり、ばんざいの動作をさせたりするプログラミングの方法を伝えた。

 タブレット端末を使ってプログラミング。「勉強は好きですか」など、ロボットにしゃべらせたい言葉を入力し、その返事は児童がロボットに話しかける格好で、「はい」または「いいえ」で行う。ロボットには事前に「はい」「いいえ」それぞれの回答パターンを打ち込んでおくことで会話をすることができる。

 わずかな時間で使いこなしてみせる児童たちに、教師たちは「今どきの子どもたちやなあ」と目を丸くしていた。

 学びの総仕上げに、朝起きてから家を出るまでにやることをチェックしてくれるプログラムを組む課題が出された。

 「歯磨きはしましたか」のロボットの問いかけに児童が「いいえ」と答えると、「虫歯になりますよ」と返し、「忘れ物はありませんか」に「はい」と答えると「きょうも元気にいってらっしゃい」と手を振った。

 4年生の女児は「初めての体験。最初は難しいかな、と思っていたけど、やってみると意外と簡単で楽しかった。来年から始まる授業では、もっといろんなことができるプログラミングをしてみたい」と笑顔を見せていた。

 ITマイスターによる体験教室は、厚労省の「若年技能者人材育成支援等事業」の一環で、兵庫県職業能力開発協会技能振興コーナーが同事業を受託し、今年度、県内では5校で展開する計画。