一級技能士集結で「職人会」 技PRで後継者育成に ボランティアにも力発揮


写真・高城山登山口の整備に励んでいる「丹波篠山職人会」の皆さん=2019年5月26日午後1時4分、兵庫県丹波篠山市八上内で

 兵庫県丹波篠山市内在住の建築、車両板金、塗装、左官、写真など各職種の一級技能士が集まり、このほど、「丹波篠山職人会」を結成した。それぞれの職業の仕事内容や職人技をPRする取り組みを展開していくことで、後継者育成や会員相互のビジネスサポートにつなげていきたい考え。同会は、職人を身近に感じてもらう方法の一つとして、地域振興・地域貢献につながるボランティア活動にも力を入れており、現在、同市八上内にあり、戦国時代の武将で明智光秀に攻め落とされた波多野氏の本拠「八上城」があった高城山登山口の整備に汗を流している。

 技能士は、厚生労働省が所管する技能検定に合格した人に与えられる国家資格。現在、111職種がある。

 2017年、会を立ち上げる話が持ち上がり、賛同者が徐々に集まると同時に、規約づくりなどを進めてきた。現在、30―50歳代の12人が在籍している。

 会のキャッチコピーは「丹波篠山発!!あなたのそばに頼れる仕事人」。「志は胸に、誇りは腕に」を理念に、「専門家集団である事を強みに、お客さんに安心していただけるサービスを提供していく」としている。

 会の活動は、今春本格始動。地域振興・地域貢献活動の第1弾として、3月に、昨夏の大雨で全壊した倉谷集落の家屋の家財道具搬出と土砂のかき出し作業に励んだ。

 高城山八上登山口整備は第2弾の取り組み。来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」にちなみ、明智光秀に攻め落とされた八上城に注目が集まり、登山者が増えるのでは、と登山口に大きな木製の案内板を設置することと、その周辺に繁茂する竹などを除伐することにした。

 作業2日目の5月26日は、「丹波篠山職人会」のロゴがプリントされたそろいのTシャツを着て、竹林の間伐や倒れかかった危険な木々の除去、草刈りを行ったほか、案内板のパーツを作ったり、組み立てる作業を行った。

 同会代表の山内満さん(38)は、「職人は怖いとか、気難しいなどと思われがち。そんなイメージを払拭して地元のみなさんとつながりを持ちたい。後継者不足に悩む職種でもあるので、仕事の魅力も発信していけたら」と話している。