「空き家バンク」成約100件に 市の仲介でスムーズな移住


写真・空き家バンクの成約100件目となった荒上さん夫妻と谷口市長=2019年6月27日午後3時12分、兵庫県丹波市氷上町で

 全国的に人口減少による空き家の利活用が課題になるなか、兵庫県丹波市では、市内の空き家情報を集め、売りたい・貸したい人と買いたい・借りたい人との橋渡しをする、空き家バンク「住まいるバンク」を運営している。2015年11月の開設以来、同バンクを通じた成約がこのほど100件に達した。

 100件目の成約物件は、同市氷上町の白壁の旧商家。1935年1月建築の木造瓦葺き2階建て住宅。古民家物件を探していたレストラン経営、荒上広樹さん(43)・麻美さん(42)夫妻が購入した。山口県下関市で営んでいた飲食店を移転させる。10月ごろのイタリアンレストラン開店をめざし、準備を進めている。

 同バンクは、売却または賃貸を希望する所有者から市が受けた物件情報と、県宅地建物取引業協会との協定に基づき民間業者から提供された情報をまとめてウェブサイトで公開。空き家の利用を希望する移住定住者や住み替え希望者に情報提供を行うほか、市が、該当物件への入居を希望する人と、地元との間に入り、顔つなぎをするなどの橋渡しをする。契約前に自治会とのマッチングを行うことで、よりスムーズな移住につながっている。
 
 また同バンクを活用した場合、空き家の改修費、仲介手数料、家財道具等撤去費の補助が受けられる。

 物件登録数は、昨年度末で市に情報を寄せられたものが19件、民間が119件。

 成約数は、初年度の15年度が3件、以後25件、30件、39件と、昨年度末までに97件が成約していた。