コンビニに折り紙ディスプレイ オーナーの男性が手作り 「お客さんの反応楽しみ」


写真・自作の折り紙で店内を飾るローソン篠山古市店のオーナーの後藤さん=2019年7月11日午後1時36分、兵庫県丹波篠山市古市で

 兵庫県丹波篠山市古市のローソン篠山古市店のオーナー後藤浩喜さん(58)が「販売促進用に」と手作りし、店内に飾り付けているさまざまな折り紙作品が来店者の注目を集めている。間もなく訪れる土用の丑の日(今年は27日)に向けて、レジ前には、うな重と2匹のウナギを折り紙で表現した作品がお目見え。「ご予約受付中!!」としたPRに花を添えている。「折り紙を飾った商品は、売り上げが伸びるのですよ」と後藤さん。「お客さんの反応を楽しみにしています。ほめてもらえると励みになります」とほほ笑んでいる。

 「お客さんの大半は、女性スタッフが作っているものとばかりと思っておられ、私が作者だとわかると、『えーっ』ってびっくりされます。これまでまったく興味のなかった折り紙にこんなにも夢中になるなんて、私自身も驚いています」(後藤さん)

写真・こちらはおにぎりコーナー

 おにぎりコーナーに吊り下げているボードには、色とりどりの紙で折ったおにぎりをぎっしりと貼り付け、その周囲にエビフライや唐揚げなどを模した折り紙も立体的に飾り付け、購買意欲をかきたてる工夫をしている。

 どら焼きなどのスイーツやチキンなどのフライヤー商品のほか、アジサイなど季節の草花を題材に、さまざまな色の紙を使い、リアリティーにこだわった折り紙作品が店内のあちらこちらで見られる。本部からの商品メニューの変更に合わせ、週に1度、折り紙のディスプレイも変えている。

 日頃から「オリジナリティーあふれる店づくりがしたい」と考えている後藤さん。ある日、商品棚の折り紙が目に留まった。「折り紙だと、子どもからお年寄りまでなじみがあり、手づくりのぬくもりも感じてもらえるのでは」と、折り紙の店内ディスプレイを始めた。

 当時、折しも季節は節分前。早速、鬼の顔を折り、本部から送られてくるポップなどと組み合わせて節分関連商品のそばに飾り付けた。

 もともと、ものづくりが好きで、鉄道模型のジオラマづくりは10年以上続く趣味。その手先の器用さが光る折り紙はすぐ反応があり、来店者や子どもたちが喜ぶ様子に制作意欲は高まった。

 ローソンのクルー専用アプリにも、折り紙ディスプレイの様子を投稿しており、評判は上々のよう。本部からも「珍しい取り組み。力を入れてやってください」とお墨付きをもらっているという。

 後藤さんは、「折り紙のディスプレイを通して、お客さんとスタッフの間に会話も生まれている。次は折り紙以外でも手作りの何かを考えていきたい」と話している。