古代農具「大足」作ってみた 弥生の遺跡からも発掘 米栽培にお試し


写真・昔ながらの農具「大足」と、作製者の三輪さん=2019年7月10日午前10時16分、兵庫県丹波市氷上町上新庄で

 古の農具、今ここに―。兵庫県丹波市氷上町葛野地区で里山整備活動などに取り組むグループ「かどのでもりもり倶楽部」が、昔ながらの農法で古代米「紫黒米」を栽培している。今年は同倶楽部メンバーの三輪邦興さん(69)が、里山整備で出た枝葉をチップ状にした肥料を、田に踏み込むための農具「大足」を自作。「大足」は弥生時代の遺跡からも発掘されているという。10日、ともに栽培に取り組む地元の西小学校5年生に体験してもらった。三輪さんは「使い慣れるまではコツが必要だけど、昔の人のように自由に扱えるようになりたい」と話している。

写真・「大足」を装着して歩く三輪さん

 「大足」は、木材で作った大きなげたのような形をしているのが特徴。鼻緒で足を固定し、げたの部分から伸びた長い縄を手に持ち、げた部分を持ち上げて移動する。

 三輪さんは、木材を組み合わせて長さ60センチ、幅20センチほどの「大足」を作製。編んだ「わら」に布を巻きつけて鼻緒をつくった。

 同グループは、「森山」の名で親しまれる地域の里山の整備活動を展開。森山は「西っ子記念の森」とも呼ばれ、同小学校の「2分の1成人式」の際に記念植樹をしている。里山の資源を活用して作物栽培にも取り組んでおり、今回、「西っ子記念の森」で出た間伐材から作ったチップなどを、田の肥料にした。

 踏み込み作業では、恐る恐る「大足」を体験する児童もいたが、少し重たかったよう。三輪さんは「来年は、小さくして軽くし、子どもたちにも体験しやすく作り直したい」とほほ笑んでいた。