迫力ある人物の彫塑 3代目磯尾柏里展 植野美術館


写真・日展出品作の彫塑などが並ぶ「3代目磯尾柏里展」=兵庫県丹波市氷上町西中で

 3代目磯尾柏里(本名・隆司)さん(60)=兵庫県丹波市柏原町柏原=の作品展が、植野記念美術館(同市氷上町西中)で開かれている。日展で2回、特選に入り、現在は日展会員でもある磯尾さんが日展や日彫展に出品した彫塑約30点をはじめ、木彫などを展示している。8月25日まで。一般500円。

 当時15歳だった長男をモデルにし、日展で特選に入った彫塑「明日へ」など、等身大の人物像がずらりと並んだ展示会場は、圧巻の迫力がある。長女をモデルにした日展出品作の「二十歳―揺れる思い」は、自由にさわることができ、彫塑の質感や肌ざわりを楽しめる。

 十二支をそろえた木彫や、祖父の初代柏里が作った6歳の田ステ女の石像をまね、初めて手がけた木彫のほか、彫塑の小品も展示している。

 初代柏里が戦争批判のメッセージを込めて制作した木彫や、牛を題材にすることが多く、「牛の柏里」としても知られた2代目柏里の牛の彫塑なども展示している。

 開幕初日には、磯尾さんの講演会があった。「初めて日展で特選をとったとき、父親(2代目柏里)は寝たきりだったが、涙を流して喜んでくれた」と、思い出などを語った。