雄大な石垣が目の前に 14年ぶりの眺め「見に来て」 国史跡の城跡南側に広場完成


14年ぶりに一般に開放された三の丸南広場=兵庫県丹波篠山市北新町で

 兵庫県丹波篠山市北新町の国史跡「篠山城跡」の三の丸南広場の整備工事が完了し、供用が始まった。14年ぶりに一般に開放され、高さ18メートルの天守台をはじめ、本丸、二の丸の雄大な石垣が唯一、一望できる場所。かつては「市民グラウンド」として市民の憩いの場だったこともあり、同市は、「当時を知る人には懐かしんでもらい、知らない人もぜひこの石垣を眺めながら、のんびりと過ごしてもらいたい」と話している。

 広場は約8000平方メートル。延長165メートルの通路を整備し、18基の照明やスロープ、手すりなどを設置した。外堀に面した土手の雑木も伐採し、広場の外側からも石垣を眺めることができる。

 江戸時代の絵図には広場は「馬乗馬場」とある。昭和20年代に市民グラウンドとなり、祭りの会場などとして使用されてきた。

 2002年の調査で、当時は埋められていた内堀の存在を確認。04年に内堀復元工事をスタートして以降、市民グラウンドは廃止され、工事の資材置き場となっていた。

 内堀復元工事のめどがついたことや、国交省の景観まちづくり刷新支援事業に採択されたことから、広場として再整備した。

 南内堀の石垣は今年12月までに完成予定。ほかに今年度中には新たにトイレを設置したり、市道から入る約90メートルの通路を整備する。

 広場は市主催の事業や学校行事、地域イベントなどでも利用する。

 市教委文化財課は、「広場と通路の整備で、城跡から河原町地区への動線にもなり、より城下町の周遊性が高まる。観光客の人にも楽しんでもらいたい」と話している。