セ・パ交流戦

2019.07.04
丹波春秋

 プロ野球はセ・パ交流戦が終わり、前半も終盤。またパ・リーグのチームのテレビ中継が少なくなって淋しい。交流戦は今年もパが勝ち越した。

 パ優勢の原因として、ある解説者は「普段、パは札幌―福岡の間で移動するが、セは東京から広島まで。交流戦の間、セの選手はかなりしんどい」と、両リーグに在籍した体験をもとに話していた。しかし、同じ日本国内、半日で移動できるのだから、言い訳としか聞こえない。

 やはり最大の原因は、DH制があるパの投手は9人の打者に気が抜けなく、新しい球種を取り入れるなど鍛えられるので、投手力が優るということではないか。アメリカでも、やはりDH制のあるア・リーグがナ・リーグにずっと勝ち越している。

 かと言ってセもDH制を採用することには反対。解決法としては、セが投手も打力を高め、相手投手が気が抜けなくすること以外にない。打撃練習をもっと強化し、選球眼を鍛えて出塁率を高める。バントの成功率を高める―など。打つのが好きな投手も結構いるようで、投手の出塁率ランキングを作り、優秀選手にボーナスをはずむのも一法だ。

 セは交流戦が好きではないらしく、最初の頃より試合数が半減した。このような対策を進めて、是非また1カード4試合くらいには復活してほしい。(E)

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