“人幸”増のモデル 丹波から

2019.07.14
未―コラム記者ノート

 丹波市春日町栢野自治会が初開催した「区民ふれあいの交流」でゲスト出演した丹波篠山市の小山迪夫さんの手品には驚いた。どれも素晴らしい手品だったが、最後の瞬間移動芸は参加者の誰もが称賛した。缶コーヒーとペットボトルのお茶をそれぞれの箱に入れ、開けてみると逆に入っていたというもの。シンプルがゆえに驚きが倍増だった。

 小山さんは終始笑顔で、口調もゆっくりとし、誰もが分かりやすい進行だった。参加者は笑ったり、驚いたりし、皆で楽しんでいた。ふれあいの交流ではカラオケをしたり、カレーを味わうなど、交流を深めた。

 氷上町の生郷自治振興会の40周年式典でまちづくりについて講演した浅見雅之さんは、「人口が減少しても住民が元気で幸せというモデルを丹波から発信してほしい」と話した。

 趣味があり、それを生き生きと披露する小山さん。小山さんの手品などを楽しんで住民同士が楽しく交流した栢野地区。こういった取り組みは丹波地域のあちこちで見られる。人口増対策も必要だが、“人幸”増の取り組みも注目したい。(坂井謙介)

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