15年ぶり、ハスの大輪 国史跡・篠山城の堀で 05年に突如、消滅以来


写真・南堀で開花したハス。園芸品種とみられる=2019年7月5日午前11時20分、兵庫県丹波篠山市北新町で

 兵庫県丹波篠山市北新町の国史跡・篠山城跡南堀で、約15年ぶりにハスが開花した。かつて南堀はハスの名所として知られていたが、2005年ごろに突如として消滅。以来、さまざまな復活事業が取り組まれており、ようやく朗報が舞い込んだ。

 開花したハスは昨年に移植した園芸品種とみられる。

 

 南堀にはかつてハスが一面に咲いており、夏の風物詩として住民や観光客から親しまれていた。消滅後、市や篠山小学校の児童らが中心となって、外来種のミシシッピアカミミガメの食害防止対策やレンコンの移植などの復活事業に取り組んできた。市商工会青年部もレンコンを守る柵を作るなど協力した。

 専門家からは、カメやザリガニによる食害のほかに、大雨などの影響で水位が高くなり、ハスがおぼれてしまったことや、土や日当たりの問題などが指摘されていた。

 今年4月には、かつて南堀に自生していた通称「篠山紅蓮(ささやまこうれん」の種レンコンを移植。順調に生育しているが、現在のところ、花芽は確認されていない。市は「篠山紅蓮の開花という、『本当の復活』を目指し、引き続き、経過を見守る」としている。