3本脚のカエル見つかる オタマ時代に傷ついた? 研究者「初めて見た」


写真・野中の田んぼの水路で見つかった3本の後ろ脚が生えている奇形のトノサマガエル=2019年7月1日午前10時57分、兵庫県丹波篠山市福住で

 兵庫県丹波篠山市野中の田んぼの水路で、後ろ脚が3本ある奇形のトノサマガエルが見つかった。同市の篠山東雲高校の理科教諭で、日本爬虫両棲類学会員でもある田井彰人さん(50)は、「30年ほどカエルを調査しているが、このようなカエルの実物を見たのは初めて。この1匹しか見つからなかったので、農薬などの環境汚染ではなく、オタマジャクシの時期に何かしらの理由で脚が生えてくる個所が傷ついたためではないか」と推測している。

 体長約2・5センチで、性別は不明。通常の1対の後ろ脚に加え、もう1本右後ろ脚が生えている。さらにその右後ろ脚のすねの辺りには、ひざ下から先の部分が生えている。

 6月28日、田井さんの近所の住民が発見。連絡を受けて駆けつけた田井さんは飼育しようと、その日にカエルを持ち帰ったが、翌朝には死んでいた。

 田井さんによると、生きていた時、3本の後ろ脚はすべて動いていたが、跳ねることはもちろん、前に進むことすら困難な状態だったという。

 「この状態ではオタマジャクシから変態した後、ほとんどえさを食べていないのでは」と田井さん。「通常このような奇形があると、天敵から逃げることができないので、すぐにヘビや鳥などのえさになってしまう。だから人目に付く機会が一層少なくなる」と話している。

 このカエルは、博物館などの研究機関に送るという。