【高校野球】茨城・霞ヶ浦の芳賀主将 「球場に校歌を響かせたい」 初戦で同郷対決

2019.08.05
ニュース丹波篠山市地域

4年ぶり2度目の甲子園出場を決めた霞ヶ浦高校の主将で、兵庫県丹波篠山市出身の芳賀太陽君(眞下渉氏提供)=茨城県水戸市のノーブルホームスタジアム水戸で

明日6日に甲子園球場で開幕する全国高校野球選手権大会に、兵庫県丹波篠山市出身の芳賀太陽君(3年)が所属する茨城県の霞ヶ浦高校が出場する。同校は7月25日に水戸市で行われた茨城大会の決勝で、常磐大高を14―0の大差で下し、4年ぶり2度目の甲子園出場を決めた。霞ヶ浦の主将としてチームを引っ張った芳賀君は、「『次につなげる』ということを繰り返し意識して戦い抜いた」と県大会を振り返り、「繊細で丁寧な野球が霞ヶ浦の持ち味。甲子園ではまずは一勝。球場に校歌を響かせたい」と気合を入れている。甲子園初戦は7日、同県丹波市氷上町出身の清水大成君(同)がエースとして所属する大阪・履正社と対戦する。

部員数89人(マネージャー8人含む)の大所帯を主将としてまとめる芳賀君。「チームに活気を与え、雰囲気を落とさないよう、県大会中は、常に前向きな言葉を選んで部員たちに投げかけてきた」と話す。

芳賀君は、準々決勝の石岡一高戦で今大会初スタメン。打順は6番、守備ではセカンドとファーストを守った。スタメンを告げられた瞬間、「緊張したが、勝つためには平常心だ」と念じ、気持ちを落ち着かせた。

初回裏、2死一、三塁のチャンスに打席に立った芳賀君は、「いつも通りに」とつぶやき、深呼吸をひとつ。甘めに入ったチェンジアップを振り抜いた球は右前適時打となり、貴重な先制点を生んだ。その後もレフト前と内野安打を放ち、4打数3安打の猛打賞の活躍。チームは、10回延長の接戦を3―2のサヨナラ勝ちで制した。

準決勝は水城高と対戦し、2番ファーストで出場、6―2で勝利した。

決勝の常磐大高戦では代打で出場。得点に絡むプレーはなかったが、チームの打線が爆発し、4回裏の攻撃を終えた時点で11―0。さらに、5回裏に3点を追加して14―0とし、甲子園の切符を手にした。

父・研二さん(49)も神港学園の甲子園球児。父親の影響を受け、小学3年生で味間少年野球団に入団。最上級生になると1番ショート、主将を務めた。丹南中学校時代は、硬式野球チーム「兵庫北播リトルシニア」の主将としてチームをけん引し、リトルシニア関西連盟春季大会で頂点に輝いた。

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