【高校野球】8強へ「次は自分」 明石商業エース・中森投手 宇部鴻城戦登板なしも「先輩がつないでくれた」


写真・サヨナラ勝利が決まった瞬間、拳を突き上げながらベンチを飛び出す明石商業のエース・中森君=2019年8月16日午後4時50分、兵庫県西宮市の甲子園球場で

 甲子園球場で行われている「全国高校野球選手権大会」10日目の16日、第3試合(3回戦)で地元兵庫県代表の明石商業と宇部鴻城(山口)が対戦。明石商業は延長10回裏に3―2の劇的なサヨナラ勝利をおさめ、18日の準々決勝に進出した。初の8強入りを果たした明石商業のエースで、同県丹波篠山市立篠山東中出身の中森俊介君(2年)の登板はなかった。

 明石商業は、杉戸理斗投手(3年)が失点を初回の2点本塁打のみに抑える好投。打線も応え、ソロ本塁打や適時打で同点にすると、延長10回に一死満塁から8番河野光輝選手(同)のスクイズが決まり、勝利を手にした。

 中森君は試合前に狭間善徳監督から「今日は投げない」と告げられたと言い、「チームは日本一を目標にしている。これからの連戦を考えてのことだと思う」と話した。初戦ではベンチで支えてもらった杉戸投手に飲み物を持っていったり、氷で首を冷やすなどサポートに徹した。

 緊迫した場面が続いたが、「いつもはマウンドにいることが多いので、観ているとムズムズした」と苦笑い。「いつもと違った目線で試合を観ることができ、いい経験になった」と話す。

 前日は台風の影響で試合が一日延期に。「疲れはほとんどない。自分にとっても大きな休みだった」と話す。「次(の登板)は自分だと思っている。先輩がつないでくれた勝利。しっかり準備したい」と気合を入れている。めざすは日本一だ。