41年の名物記者

2019.08.04
未―コラム記者ノート

 先月末をもって先輩記者の臼井学さんが定年退職された。記者生活は41年に及び、まさしく「大先輩」。社内の机が隣どうしだったので、いつも左側にいた臼井さんがいないのをさみしく感じている。ただ、出身の校区が同じなので、これからもお会いできるのを楽しみにしている。

 丹波新聞の名物記者だった臼井さん。朝礼でスピーチ当番に当たると、「締め」は毎回のように得意の歌を披露してくれて、全社員を笑顔にしてくれた。歌唱は社内にとどまらず、昨年には丹波篠山市で行われた「NHKのど自慢」の予選に出場し、サッカー日本代表のユニフォームで十八番の「三百六十五歩のマーチ」を熱唱され、社員の爆笑をさらった(予選敗退)。

 スムーズに取材ができなかったり、うまく記事が書けなかったりと、思うように仕事ができず悩んでいたときでも、いつも励まし味方をしてくれた臼井さん。送別会後に自宅まで送り届けた際には、「仕事は楽しんでやらんとね」と温かい言葉をいただいた。金言として胸にとどめたい。

 さて、丹波新聞ではまもなくルーキー記者が誕生します。こうご期待。(田畑知也)

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