「うんちは黒い袋にね」 親子で防災運動会 災害時の「トイレ問題」など学ぶ

2019.09.19
ニュース丹波市地域

「トイレ問題」を考える競技で紙でつくったうんちを黒い袋に詰める幼児=2019年9月19日午前11時41分、兵庫県丹波市青垣町佐治で

台風15号による被害など、各地で自然災害が相次ぐ中、乳幼児を子育て中の母親たちに防災意識を高めてもらおうと、母子を対象にした「防災運動会」が19日、兵庫県丹波市であり、約100人が競技やゲームを通し、楽しみながら災害時の対応や備えを学んだ。

非常時に起きる「トイレ問題」への意識を持ってもらおうと企画した「うん玉リレー」では、「大便は、黒い袋に入れ、外から見えなくして捨てる」とスタッフから説明を聞き、幼児が紙製のうんちを火ばしでつかみ、袋に詰めた。

防災への備えを啓発するカルタで絵札を取る幼児=2019年9月19日午前10時34分、兵庫県丹波市青垣町佐治で

また、「備えようカルタ大会」では、「見ておこう避難経路と避難場所」「171(いない)は、みんなをつなげる災害伝言ダイヤル」など、読み札が読み上げられるのを待って、一斉に大きな絵札を取り合った。

このほか、備蓄に向いた食品や、携帯用トイレなど、非常時の備えとなる美品の展示もあり、母親たちは興味深そうに手に取っていた。

9カ月の長女と参加した母親(30)は、「知らなかったことが楽しく学べた」と言い、市防災士会事務局の金子勝典さん(58)は、「一つでいい。今日学んだことを覚え、備えてもらえれば」と話していた。

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