いざ、酒造り最盛期へ 良酒の醸造へ祈りささげる 日本三大杜氏の一つ「丹波杜氏組合」

2019.09.21
ニュース丹波篠山市地域

松尾大社の宮司を迎え、安全祈願祭に臨む丹波杜氏ら=2019年9月20日午後1時4分、兵庫県丹波篠山市東新町で

日本三大杜氏に数えられる酒造り集団・丹波杜氏で構成する「丹波杜氏組合」(青木卓夫組合長)は20日、兵庫県丹波篠山市の丹波杜氏酒造記念館などで、「酒造安全祈願祭」を開いた。杜氏ら約30人が参加。今年の酒造りの無事と良酒の醸造へ祈りをささげ、清酒醸造の最盛期に入った。

市原清兵衛翁の碑の前で、今年の酒づくりの安全を祈願する杜氏ら

酒の神を祭っていることで知られる京都市の松尾大社から宮司を迎え、毎年、酒造りに入るこの時期に祈願祭を開いている。

また、江戸時代、酒造の出稼ぎ禁止令を解くために藩主に直訴したことから、丹波杜氏の守護神とされる市原清兵衛翁の碑(同市北新町)に参拝。青木組合長は、「今年の名醸酒の醸しと組合員の健康と安全を願う」と誓詞を述べていた。

丹波杜氏は、南部杜氏(岩手県)、越後杜氏(新潟県)と並ぶ日本三大杜氏の一つ。全国的に名高い「灘の銘酒」を作り上げただけでなく、全国に指導に出かけ、地方の酒の原形を作った。

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