101歳、長寿の秘訣は「腹八分目」 長寿祝福訪問に「ありがたい」


写真・酒井市長らから祝福された長澤さん=2019年9月5日午前10時5分、兵庫県丹波篠山市西谷で

 敬老の日(9月16日)にちなみ、兵庫県丹波篠山市はこのほど、市内の101歳以上の人のもとを訪れ、酒井隆明市長らが記念品を贈呈する「長寿祝福訪問」を行った。今年の対象者29人(男性1人、女性28人)のうち8人を訪問。市内の100歳以上は38人で、男性最高齢は103歳、女性最高齢は107歳となった。

 酒井市長らが最初に訪問したのは101歳の長澤せいさん(西谷)。記念品や花を受け取り、「ありがたいやら、うれしいやら。元気でおらせてもらってよかった」と喜んだ。

 大正7年生まれの長澤さん。大山地区から19歳で嫁ぎ、農作業や機織りなどをしながら、大正、昭和、平成、そして令和を生きてきた。現在は、長男の妻、孫夫婦、ひ孫2人と4世代生活を送っている。

 若いころから裁縫が得意で、呉服屋から依頼を受けて着物や浴衣などを縫ってきた。

 また、民謡や短歌、ハーモニカも大好きという”芸達者”。2002年には毎年8月に同市で開かれる民謡と踊りの祭典「丹波篠山デカンショ祭」の新作歌詞に応募した「うちのおかんは黒豆育ち 踊り上手で声も良い」が最優秀に選ばれ、娘でデカンショ節保存会員だった山口由喜子さんが祭りで歌ったこともある。最新の短歌は、「思うことすらすら云えぬもどかしさ あとはアハハと笑いて黙る」。

 現在は週3日、デイサービスセンターに通う。カラオケでは自慢ののどを生かして先陣を切り、十八番の「王将」(村田英雄)を歌う。

 健康の秘訣は、「なんでも食べる」。硬いものは食べられなくなったが、野菜の煮物が好きで、細かく切ってもらった肉も食べる。腹八分目がポイントで、息子の妻、文子さん(72)によると、ご飯を食べない日はないそう。

 デイサービスでは利用者の最長老で、長澤さんを慕う人も多い。帰宅する際には「星影のワルツ」を歌って見送ってもらったこともあり、「これからも元気でデイに行くことが目標です」とほほ笑む。

 「デカンショ節」を歌うなど長澤さんの元気な姿に、酒井市長は、「いきいきと暮らされている姿は、たくさんの人の励みになる」と話していた。