県山岳連盟常任理事 方山文生さん(丹波市柏原町田路)


子供達を山へ誘いたい

 県山岳連盟常任理事、丹波山岳会副会長などを務め、山岳上級指導員、スポーツクライミング上級指導員など、山に関係する肩書や資格を数多く有する、山のエキスパート“岳人”。「山登りの好季節を迎えた。秋は日暮れが早いので、万が一に備えてヘッドランプを忘れず携帯して。低山での道迷いは多い。登山ルートをある程度、頭に入れてから出発してほしい」と呼びかけている。

 子どもの頃から体力には自信があった。社会人経験を経て、22歳のとき丹波市消防本部に入庁。20歳代はマラソンにはまり、フルマラソンの3時間以内完走を目標に日々練習に励んだ。30歳の頃、「どうせ鍛えるのなら登山も面白そう」と山へ。登頂の達成感に雄大な景色、道中で出合うさまざまな動植物に心を奪われた。

 「若いときは『とがった山』にあこがれた。最も熱を入れていた35歳から50歳ぐらいの時期は、月に1、2回は日本アルプスにいました」。厳冬期の富士山山頂からスキーで滑り降りたことや、2002年8月、マッターホルン(標高4478メートル)をガイドなしで登頂したことなどは良い思い出。しかし14年5月には、奥穂高岳で30メートル滑落し、生死をさまよう事故も経験している。

 5年前から山城に興味を持ち始め、今は地元の山にも注目。ビジョン委員会の活動では、金山を中心に高城山や黒井城の登山道整備や、登山イベントに汗を流した。「高齢者の方々の健康づくりに山登りはもってこい。そして何より、子どもたちに自然のすばらしさや山の魅力を伝えたいので、丹波っ子を山にいざなう仕掛けづくりにも力を入れたい」。61歳。