「人間力なくして競技力向上なし」 元五輪男子バレー代表の小田さん 母校で児童に出前授業

2019.10.14
ニュース丹波市地域

児童と背比べをして笑う小田さん=兵庫県丹波市春日町下三井庄で

1976年モントリオール五輪男子バレーボール日本代表の小田勝美さんによる出前授業がこのほど、小田さんの母校・兵庫県丹波市春日町の大路小学校で開かれた。「東京五輪を目指して―スポーツを通して感動を」と題し、3、4年生34人や地域住民にスポーツの楽しさなどを伝えた。

小田さんは71年に新日鉄に入社。センタープレーヤーとして世界選手権やW杯などにも出場し、2007年には「Vリーグ栄誉賞」を受賞した。現在は日本バレーボール協会のビーチバレーボール強化部長などを務めている。

小田さんは、自身の身長を野球の大谷翔平選手と同じ195センチと紹介し、児童を横に並べて背比べをして笑わせた。

高身長で将来を嘱望されたが、新日鉄入社時には体重が60キロ台と線が細く、「モスキート」とあだ名されたことを紹介した。体重を増やすために、「たくさん食べて、たくさん練習した」と語り、「1日7、8時間は練習した。筋肉を付けるために、5キロの鉄の塊を持って出かけたりもしました」と語った。

五輪をめざすのに大事なこととして、「よく食べ、よく寝て、よく練習すること。また、自分のミスを認めて謝る心を持つこと。貪欲に上手になることをめざすことが大事」と話した。

最後に「JOC(日本オリンピック委員会)のスローガンは、『人間力なくして競技力向上なし』。チームワークで大切なのは、時間を守ったり、あいさつをするなど、当たり前のことをすること」と語りかけた。

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