NPO法人「SHUKUBA」理事長 佐々木幹夫さん(丹波篠山市西野々)


移住者の発想が力に

 丹波篠山市の旧福住小学校校舎を活用し、地区内外の人たちの交流促進、地域活性化を進めようと、今年7月にNPO法人を設立、理事長に就任した。2016年3月の閉校以前から地元のまちづくり協議会の役員として閉校記念行事などに関わり、閉校後も跡地活用を考える検討委員会、その後の運営委員会の委員長を務める中、自立した管理運営をめざそうと法人化に踏み切った。

 これまでに校舎内に滅菌や乾燥、缶詰、瓶詰、レトルトなどの機械を備えた農産物の加工所を整備したほか、カフェを運営している。今後は、加工所を活かした商品開発や、空き教室をシェアオフィスや創作工房に貸し出したり、趣味や技能を持った住民が“先生”を務める講座なども企画していこうと考えている。

 理事は5人。うち2人は女性で、いずれも移住者。「柔軟な発想で、情報発信の仕方、教室を改修する際のデザイン、細かな工夫など、地元の者だけでは、とてもここまでこられなかった」と感謝する。高齢化、少子化が進む地域。「移住者に起爆剤になってもらい、住民と一緒に地域づくりを進める。そんな姿を見せることが、移住やUターンにつながるのではないか」と期待する。

 自身が小学6年生の時に新築された校舎。活用が進むにつれ「当時のピカピカの校舎がよみがえり、わくわく感がある」と言い、自身のモチベーションにもなっている。「課題も多いが、少しずつ積み上げてきたことには誇りを感じる。運営側のいきいきとやっている姿を感じてもらいながら、時間はかかるが、じっくりと歩んでいきたい」。67歳。