始めよければ

2017年02月26日

 「厄神さんが終われば春が来る」。そんな言葉があるほどに丹波の風物詩として根づいている柏原厄除大祭だが、今年は気をもんだ。運営本部の立ち上げが遅れ、露天商の出店はおろか福引大会や提灯の飾りつけもないという寒々とした大祭になる恐れがあったからだ。▼結局、露店こそなかったものの、丹波市内の商業者らによる出店が並び、一定のにぎわいを見せた。当初の懸念を思えば、「終わりよければすべてよし」と言えるだろうか。▼今年の大祭については意見が二分されるだろう。地元の商業者にお金が落ちたという声もあれば、祭につきものの露天商の出店がなく、さびしかったという声もある。ただ昔と比べて露天商の出店が減り、大祭の活気が失せたと、これまで巷間(こうかん)で言われていただけに、市内商業者の出店というスタイルは新しい方向を提示したとも言える。▼作家の米原万里氏によると、「終わりよければすべてよし」に類した諺は各地にあり、ヨーロッパでは400年ほど前には人口に膾炙(かいしゃ)していたそう。しかし日本に定着したのは第二次大戦後らしく、比較的新しい。▼日本ではむしろ、「始めよければ終わりよし」で、始めこそが肝心であり、始め方次第でその後の展開が決まるとした。来年の柏原厄除大祭は、この諺どおりであってほしい。(Y)

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