鴨庄

2017年03月05日

 3年前、神戸であった丹波市出身者の集いに出席した時のこと。20歳代の女性と話をしていて、女性から吉見伝左衛門の名前が飛び出した。伝左衛門は、戦前の元鴨庄村長。日照りで苦しむ村人を救うため大規模なため池を造るなど、活力ある村づくりに奔走した。その功績から「丹波の農聖」と言われている。▼年配者ならいざ知らず、20代の女性から伝左衛門の話が出たことに驚いた。聞けば、その女性は鴨庄(市島町)生まれとのこと。驚いている当方に、女性は「伝左衛門は、鴨庄の誇りですから」と続けた。没後70年近く経っても語り継がれ、若者をして誇りと言わしめる先人がいる。そんな地域であることに感心した。▼先ごろ鴨庄地区で、地域の課題と将来を考えるシンポジウムが開かれ、基調講演を依頼されたこともあって参加した。自治振興会の主催で、初めての試み。会場となったコミセンいっぱいの人が訪れ、会場の空気からまとまりのある地域だと感心した。▼鴨庄も、他の地域と同様に人口減少と少子高齢化の課題に直面している。その中でいかに村の活力を保ち、高めていくか。▼難題ではあろうが、誇りとする先人を持ち、求心力がある地域だ。シンポジウムを開催できる凝集性もある。再生に向けての歩みを踏み出すに違いないと思った。(Y)

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