風が通る家

2017年09月07日

 お盆前に家の大掃除をした。家の中が落ち着いたので次は庭に着手した。毎年夏には盛大に緑が膨れあがり、道側から我が家の庭を見ると誰か住んでいるのだろうかと、他人様に不安を抱かせるほどの様相を呈する庭である。今年も鳥と虫と、思うがままに四方八方にのびのびと育つ植物の楽園になっている。

 まず、庭全体にはびこる雑草を片っ端から片付けていく。山からそっと忍び寄り、そしていつの間にか全てに巻き付き庭中を席巻してしまうヘクソカズラの蔓地獄を鎌で切っては抜き、切っては抜きして闘い、蔓関係を容赦なく成敗した。そして野放図に枝葉を広げる花木と樹木の剪定を済ませ、ようやっとなんとか普通に人が暮らしているであろうとは思ってもらえる庭になった。

 その間、空の植木鉢で気持ちよく寝ているまむしに遭遇し、殺生はかなわんと思いつつ、いつもすね丸出しで庭へ虫観察にほろほろ出て行く夫が噛まれたりしては大変と思い直して殺生してしまったり、暑さで熱中症になりかけたりして、容易な作業ではなかった。

 何日かかけて一通り庭が片付き、最後に玄関や玄関周りを洗って美しく拭き上げた。実にすっきりと家の中も外も良い顔になった。風通しも良くなり家がなんとも気持ち良さげだ。そのおかげかはわからないけれども、最近、我が家にはとても良いことがあった。それは別としても掃除して美しく在るということは、気持ちの良い暮らしであることは間違いないようである。
(土性里花・グループPEN代表)

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