千年の町で

2017年10月26日

 篠山市民センターにある移住定住の相談窓口「篠山暮らし案内所」の企画で、「丹波篠山春日神社秋祭り」宵宮に参加させていただいた。今までは、路上からの一見物客として華麗な鉾山が次々と通っていくのを感動しながら見ていた。まさか自分がその歴史あるお祭りの場に立つことができるなんて想像もしていなかった。

 地元で暮らす相談員が、ぜひ篠山の良さを知って篠山に暮らすことを考えてほしいと町に企画を持ち込み、このたび実現した。美しく幻想的なこの宵宮で、ろうそくの揺れる火に囲まれ鐘や太鼓の囃子で賑やかに道中を練り歩く鉾山を引きながら四時間ほどかけて町を歩いた。すると、篠山の美しさと歴史の深さ、そこに住む人たちの覚悟と誇りを肌身に感じ、今まで知ることのできなかった新たな町の一面を見ることができた。この町に住むということは歴史、伝統、地域の人たち、その全てを受け入れ、そして、それを伝え守っている方たちからも受け入れられる覚悟が必要なのだと知った。

 宵闇に包まれ誰もが見る夢のような色彩と空気の中で子どもたちが打ち鳴らすお囃子に合わせて、大人たちが鉾山を引き操る。祭り事に係わる人々の姿勢が凛として、その格好良さに心底惚れ惚れする。一年一年一歩一歩、日々を積み重ねてきた人の想いが歴史というかたちになり、目の前に厳然と存在している。受け入れてくださった町の皆さまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。(土性里花・グループPEN代表)

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