無くて七癖

2017年11月09日

 最近わかったことがある。夫は肌が弱くて、始終どこかしらを掻いている。こちらも心配し、いろいろ提案してみる。ものの本によると肌に悪いのはカフェイン、睡眠不足、砂糖の取り過ぎらしい。彼は、甘い缶コーヒーが好きでちょこっと外に出ても片手に缶コーヒーを持って帰ってくる。家でも砂糖たっぷりのインスタントコーヒーを日に何杯も飲むので、「砂糖を控えてブラックで飲んでみては…」と言ってみるが、インスタントと缶コーヒーはお砂糖が入っている方が美味しいそうだ。睡眠に関しては聖徳太子ではないけれど、毎晩3時が就寝時間。断わっておくが彼は普通の会社員で、毎朝6時起床である。日々せっせと、ぽりぽり掻いているので、医者へ行けばと勧めても時間がないと言って行かない。結婚して26年間その生活が変わらず続いている。

 そこではたと最近になってわかったのだ。彼は、ぽりぽりと掻くことに依存していたいのだ。皮膚のどこかにダメージを持っているということが彼の安心感につながっているのだ、きっと。彼の癖なのだ、これは。

 かくいう私も、夫が言うところによると、何も食べていないのに口がもぐもぐ動いているらしい。昔、「黄昏」という映画の中で、キャサリン・ヘップバーンが、いつも口をもぐもぐして頭をぷるぷる震わせているのを不思議に思って観ていたが、自分がするようになるとは考えてもいなかった。ぽりぽりともぐもぐ。案外と似合いの夫婦なのかもしれない。
(土性里花・グループPEN代表)

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