筑前琵琶

2017年11月12日

 先月末、柏陵同窓会京滋支部総会記念演奏として筑前琵琶を聞くことができた。琵琶といえば小泉八雲の怪談「耳なし芳一」に登場する平家一門の語りなどを連想する。しかし、筑前琵琶は、明治時代中期に女性を主たる対象とする家庭音楽として確立したものだとか。私が筑前琵琶を聞くのは今年二度目。五月に所属している俳句結社のアトラクションとして来てもらった。二十分という短時間だったので、「那須の与一」から平家物語のさわりの部分のみを演奏してもらった。

 今回は同じ「那須の与一」すべてと「本能寺」の二つの演目をたっぷり聞かせてもらった。演奏者の田中旭泉氏は四十代後半の楚々とした女性。琵琶の撥捌きの力強さもさることながら、よく通る美声に聞きほれた。京都出身だが、現在は岐阜県八百津町にある明鏡寺で僧侶の妻、二児の母、筑前琵琶師範として忙しい日々を送っておられる。インターネットの「岐阜で活躍する女性を応援するポータルサイト」に彼女の活躍ぶりや、祖父の導きで琵琶奏者になった経緯、さらに受賞の数々が掲載されていた。

 「世阿弥の『風姿花伝』に時分の花、まことの花があるが、若い時に誰もが持つ(時分の花)ではなく、人間が持つ本質的な(まことの花)を咲かせるため、芸の上でも人間としても成長したい」というコメントも。

 八百津町といえば、現在世界遺産登録申請中の、「日本のシンドラー杉原千畝」の故郷。うちの夫が十四年前から農業を始めた村にも近い。機会があれば、またお会いしたい。

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