世界的稀少・卵化石の密集確認 国内初 新種の可能性も 丹波竜発見現場

2016年01月10日

写真・丹波市山南町上滝の篠山層群から発見された獣脚類恐竜か鳥類のものとみられる小型の卵化石の一部。指先の膨らんだ部分が卵化石

 丹波県民局は1月8日、丹波市山南町上滝の丹波竜発掘現場で、獣脚類恐竜か鳥類のものとみられる非常に小型の卵化石が密集した状態で発見されたと発表した。恐竜か鳥類の卵化石が密集した状態で、しかも形状をとどめて発見されるのは国内初で、世界的にも珍しいといい、今後の研究によって新しい学名が付けられる可能性もある。恐竜類、鳥類の繁殖行動の進化を解明する上で貴重な発見という。
 見つかったのは、約1億1000万年前の白亜紀前期の地層、篠山層群下部層で、丹波竜発掘地から約5㍍上流の泥岩層(丹波市恐竜化石保護区域内)。昨年10月19―22日に地元の上久下地域自治協議会が主催した試掘調査で発見された。県立人と自然の博物館、県立大学が協力。21日にはカナダのカルガリー大学に連絡し、標本の予備調査を開始した。
 卵化石を含む岩石3点(大きなもので約30㌢×26㌢)と、卵殻片を含む多数の岩石を採取。その中から少なくとも4つの細長い卵と卵殻片の密集を確認した。
 最も保存状態のよい卵化石の大きさは約4㌢×2㌢で、推定される卵の大きさは約5㌢×2㌢(約12・15㌘)。ウズラの卵より少し大きいくらいで、仮に恐竜の卵であれば、世界最小クラスという。細長い卵の形状、表面が滑らか、卵殻が3層構造―などの点から鳥類に近い系統の獣脚類恐竜(肉食恐竜の仲間)か、鳥類と推定した。4つの卵と卵殻片は表面の形状から同種とみられ、巣だった可能性も高い。
 これまでに同地層や福井県でも恐竜や鳥類の卵の化石は見つかっているが、いずれも殻片だった。形状をとどめた状態で発見されたことで、どのように営巣したかを考察することができ、また、恐竜から鳥類へと、営巣行動がいかに進化したかを解明する手掛かりになるという。
 発見場所には、なお多くの標本が地層中に埋没していることが確認されており、県立人と自然の博物館、県立大学は「できるだけ早期に」調査範囲を広げていくという。

 

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