全国レベルの空手選手育成 田野利昌さん

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 社団法人日本空手協会氷上支部長を務める空手の指導者。 先ごろ開かれた全国大会で、 門下生の尾花拓人君 (南小4年) が個人組手で優勝、 中谷亮太君 (東小五年) が同部門で3位に入賞。 支部を開いて以来最高の成績をおさめた。 また、 6、 7年前には4、 5人しかいなかった門下生が、 ここ数年で急増。 今では60人近い児童、 園児が在籍、 活況を呈している。

 「1985年に支部を開きました。 当初は中学生や20歳前後の大人を教えていたのですが、 仕事や部活が忙しいこともあって、 長続きしない傾向が強かった。 転機は六年前。 保育園児が4、 5人入門してきました。 保護者の支えもあり熱心に練習に来るので、 以降、 子どもに力を入れた指導をするようになりました」
 「子どもたちには、 『思い切り力を出して一生懸命やれ』 と指導しています。 タラタラやるのは嫌い。 一生懸命やる子は、 表情で分かる。 体のバランスや技のキレは、 一生懸命やれば、 後からついてきます」
 「武道ですから、 礼儀も大切にするように指導しています。 『空手を習ってる子はきちんとしてるな』 と言われるよう、 あいさつとそうじ、 くつをそろえるといった基本的な事は徹底させています。 練習後は、 みんなで体育館を雑巾がけ。 強くなるとか、 ならないとかそれ以前の問題で、 心の鍛錬です」
 「全国大会では2人がいい成績を残してくれた。 関西でもトップレベルの選手なので、 全国で通用する実力はあると踏んでいたものの、 驚きました。 また、 小学3年生に強い選手がそろっていて、 県大会で1位から3位まで独占したりと、 全体のレベルが高まっている。 今のレベル維持が、 今後の課題。 我の強いゴンタな子は長続きしない。 人の言うことを聞ける子、 そんな子が強くなる。 運動神経が優れているとか、 特別な素養よりも、 一生懸命努力する、 努力できる子が向いていますね」

 キャプテンは置いていないが、 黒帯を締める子どもたちが中心になり、 自発的に道場をまとめるなど、 今は順風満帆。 全国優勝を果たした今も、 強い選手よりも、 一生懸命やる選手をたくさん育てたいという気持ちに変わりはない。 氷上町新郷。 42歳。 (T)

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